第11回 生徒作発表会&アフタヌーンティーパーティー
2008年2月24日

モンレーヴタエコお菓子教室では、1年に一度、お菓子を学んだ成果として習ったお菓子の中から自分が挑戦してみたいお菓子を選んで、それぞれのキッチンで、練習した作品を発表する場を作っています。
その会も今年で、11回目となりました。
今年も金山駅近くのホテルで、お食事と私のセレクトしたお紅茶とそして生徒さん達の作品を試食する会をいたしました。

毎回パーティーには、テーマを設け皆様に楽しんでいただいておりますが、昨年末、私が、ウィーンでお菓子修行に出かけたこともあり、今年のテーマは、ハプスブルグ家とウィーン菓子としました。私もいくつかのウィーン菓子を製作し、楽しんでいただきました。
また、あまり日本では知られていませんが、昨年の旅で、オーストリーには、とてもおいしいワインがたくさんあることを知りました。
オーストリーワインと、食事だけでなくお菓子とのマリアージュも楽しんでいただきました。
またテーマカラーは、シェーンブルン宮殿の建物の黄色を選びました。
テーマフラワーは、黄色のカラー。1本ずつラッピングをして、会の終わりに皆様にプレゼントしました。
お菓子を通して、遠い異国に思いをはせ、その文化のかけらを知っていただきたいと思いテーマにしてみました。

ウィーンのお菓子たち

わたしの作ったウィーン菓子と共に、オーストリーを代表する陶器メーカーのアウガルテンのカップも飾ってみました。
もちろんお花は、黄色の花たちです。
ドボストルテ

ドボストルテは、皇妃エリザベートが最も好んだチョコレートケーキと知り、ぜひとも皆様に見ていただきたいと思い作りました。
一番上の生地にキャラメルがけし、完全に乾く前にカットしなくてはならないのが少し大変でしたが、お味は濃厚で、でも重すぎず、エリザベートがダイエット中でもドボストルテの誘惑には勝てなかったというのもうなずけるケーキでした。
エステルハージーシュニッテン

このお菓子の名前のエステルハージーというのは、ハンガリーの大貴族の名前です。
このお菓子は、ノワゼットの香り豊かな生地とキルシュ(サクランボのお酒)の風味をつけたクリームとを交互に何層にも重ね作ります。
表面の矢羽模様が、象徴する模様なのだそう・・。
日本の着物にもこんな矢羽模様がありますよね。なんとなくなつかしい気がしたのはわたしだけかしら・・・。

クラプフェン

クラプフェンは、イースト菓子の一つで、とても素朴な子供のころおやつにいただいた、揚げパンのよう・・と思っていたら、何とこのお菓子女帝マリアテレジアが宮廷舞踏会で、ふるまわれた高貴なお菓子でした。
中には杏ジャムがたっぷり入っています。シンプルですが、とってもおいしんですよ。
バニラキプフェル

これはバニラの風味のクッキーですが、キプフェルというのは三日月のこと。ウィーンにはなぜかこの三日月の形をしたお菓子やパンがたくさんあります。
昔ウィーンがトルコに攻められたときに、パン屋さんが、トルコを食べてしまおうというので、トルコの旗に描かれている三日月をみて作られた形だとか・・。そう皆さんがよく知っているフランスのクロワッサンはこのウィーンのキプフェルをマリーアントワネットが、フランスに持っていったのが始まりで、フランス語の三日月、クロワッサンになったといわれているんですよ。

生徒作品ウィーン菓子

わたくしのお教室でもウィーン菓子をお教えしています。
こちらは生徒さんが作って下さった作品です。
ザッハートルテ・バームクーヘン・リンツァートルテ・クグロフ・カーディナルシュニッテン。代表的なお菓子ばかりです。
飾ったお花のラッピングは、エリザベートの好んだ紫色を使ってみました。

生徒作品

生徒さんたちの作品です。
ほとんどの方が、お教室にいらしたときは全くの初心者だったのですよ。毎回のことながら、皆さんの上達ぶりに本当に感動です。
生徒作品

今回は全部で33種類のお菓子が並びました。
本当に素敵でしょう?
オーストリーワイン

今回ご用意したワインは、赤・白2本ずつの4種類です。

オーストリーのワインは、お食事にも、チョコレート菓子などと合わせてもピッタリでした。
家庭でのおもてなしにはいろいろな知識を持っていたほうが良いと思っています。お菓子だけでなく食の周辺の知識やや味覚の経験をしてほしいと考えて、ワインなどもお出ししています。
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